知らない間に

パンケーキやキッシュの専門店が最近人気を呼んでいます。
テレビや雑誌などのメディアでの紹介だけではなく、インスタグラムやFacebookなどを通して最新情報がリアルタイムで広がるようになりました。
少し大袈裟に言えば、たとえ地球の裏側にいたとしても、またはエーゲ海クルーズを楽しんでいる最中であっても、いつどこにいて何をしていても、メンバー登録さえしていれば最新情報を入手できるのです。
ですから、日頃懇意にしているカフェやレストランの新メニューや季節限定メニューを世界のどこにいても知ることができ、日本で流行になっている最新トレンドが手に取るようにわかるのです。

送られてくる情報を基に、「残念だけどこっちでは材料が入手できないから食べられない」「こっちではこんなスイーツが人気ですよ」「有名女優たちがこぞって絶賛」といった様々な国の現地情報を発信し、各国のブームや日本でもこれから流行るかもしれない先取りネタを共有して楽しむことができるのです。
以前ならばテレビや雑誌が担っていたこれら海外トレンド情報を、いまでは一般旅行者や現地滞在者が生きた情報として発信するようになりました。
このような通信環境の発展や進化が、新たなスイーツやお菓子の進化にも貢献していると言っても過言ではないでしょう。

ハワイで人気のパンケーキショップや台湾の有名かき氷店が日本で店舗展開するなど、海外の味をそのまま堪能できるお店が増えています。
もちろん現地ではもともと人気のある有名店ではありますが、味や食感が旅行者の間で評判となって噂が広まり、日本でも多くのファンを獲得するのに成功しています。
反対に、日本を訪れた外国人旅行者が日本で出会ったふわふわのパンケーキや繊細な和菓子の情報を発信することで、海外に出店する足がかりとなったり、写真から見よう見まねで創作したりと、食の可能性を広げているのです。

お寿司はその最たる例でしょう。
生クリームとフルーツの巻き寿司があるかと思えば、青や赤や黄色といった目にも鮮やか、カラフルな着色米を使用するなど、日本人にはない斬新な発想で、日々、私たちの知らないところで進化したお寿司が誕生しているのです。
パンケーキやキッシュ、チョコレートなど私たちが慣れ親しんでいるものも実は日本人向けにアレンジされていることがほとんどです。
このように私たちが普段口にしているものの多くは進化を続けており、味も見た目も改良されているのです。
そのように意識しながら食べてみるとこれまでとは違う微妙な味や形の変化に気づくことができ、食べることそのものへの興味が広がり楽しくなるのではないでしょうか。