美味しさの先へ

ここ数年コンビニのスイーツが美味しいと評判を呼び、これまでスイーツに手を出しにくかった男性たちも気軽に甘いものを楽しめるようになりました。
そうすると、いままでは女性層をターゲットに商品開発をしてきた各メーカーがここぞとばかりに男性客をもターゲットに捕らえ、新たなメニューを次々と打ち出してくるようになったのです。
いまやコンビニのスイーツコーナーには豊富な種類の美味しいデザートが並び、それらはまるで有名パティシエが作ったと言われれば信じてしまいかねないほど、見た目にも美しく美味しそうなスイーツなのです。
まさに「スイーツ革命」と言うにふさわしいハイレベルかつ手頃なお菓子として、一躍スイーツブームを巻き起こしました。

もちろんコンビ二スイーツだけが進化を遂げ、革命を引き起こしているわけではありません。
いまやスイーツ業界そのものが転換期を迎え、これまで誰も見たことのない、つまり誰も食べたことのない新しい一品を生み出そうと改良を重ねています。

日本中に専門店があるほど、いまや定番スイーツの代名詞にあげられるパンケーキもそのひとつです。
もともとはオーストラリアの人気レストラン「bills」の人気メニュー「リコッタパンケーキ」が評判を呼び、現在の日本のパンケーキブームに火をつけたと言われています。
これまでバターと甘いシロップの素朴な美味しいホットケーキに慣れ親しんできた日本人には、イタリア料理やチーズに精通している人でもない限りリコッタチーズを生地に混ぜ合わせるという発想自体がまずなかったでしょう。
もちろん、好きな素材を使ってオリジナルのホットケーキを家庭で楽しんでいるという人はたくさんいるでしょうが、喫茶店やレストランで斬新なホットケーキを提供しているところはなぜかあまり存在しません。

しかし、今ではパンケーキの各専門店でそこでしか味わうことのできないメニューが多く存在し、人々を魅了して止みません。
「幸せのパンケーキ」という行列のできる人気店では、世界一のふわふわと言っても過言ではないほどやわらかい、口の中で溶けてしまうほどの優しい食感を求め手訪れる多くの人で連日賑わっています。
「これまでに経験したことのないやわらかさ」という食べた人たちによるSNSや飲食店サイトへの書き込みによって、「自分も同じ経験をしてみたい」「それが本当か自分で確かめたい」といった願望が芽生える人が増えることも、スイーツがどんどん進化する要因になっているのでしょう。

「美味しい」と評判が広がれば、店やメーカーは「美味しいの先」を目指して追及します。
そうして日々進化し続けるものを、私たちは美味しく楽しむことができるのです。